2025.07.12
家を買う前に必ず読んでほしい!住宅ローンと資金計画の基本ガイド
「そろそろマイホームを」と考え始めたとき、まず気になるのは物件の価格や月々のローン返済額ではないでしょうか。確かにそれも大切ですが、実はそれ以上に注目してほしいのが、「住宅ローン」と「資金計画」です。
この記事では、これから住宅購入を検討している方に向けて、後悔しないための資金計画と住宅ローンの基本をわかりやすく解説します。
「住宅ローン」は家より高い買い物?
「家を買う=数千万円の買い物」というイメージをお持ちかと思いますが、それはあくまで物件価格。住宅ローンで購入する場合は、その金額に「利息」が加わります。
たとえば、3,500万円の住宅を、金利1.3%、返済期間35年の住宅ローンで購入したとします。この場合、総返済額は約4,250万円になります。つまり、家そのものの価格よりも750万円も多く支払うことになるのです。
この金額は、金利や返済年数、繰り上げ返済の有無などによって大きく変動します。だからこそ、「いくら借りるか」だけでなく、「最終的にいくら返すことになるか」も把握したうえで、しっかりとした資金計画を立てる必要があるのです。
なぜ資金計画が重要なのか?「人生の三大支出」を知ろう
住宅購入にかかる資金は確かに大きな支出ですが、実はそれだけではありません。人生にはほかにも、まとまったお金が必要になるタイミングがあるのです。
それが、よく言われる「人生の三大支出」です。
- 1.教育資金
- 2.老後資金
- 3.住宅資金
それぞれの支出について、もう少し詳しく見ていきましょう。
●【教育資金】
子ども1人を大学まで進学させる場合、公立・私立や進学先によって差はありますが、かかる教育費はトータルで約1,000万円〜2,000万円とも言われています。
●【老後資金】
人生100年時代と言われる今、年金だけで十分な生活ができるとは限りません。ゆとりある老後を送るためには、2,000万円〜3,000万円の準備が必要とも言われており、早めの備えが重要です。
●【住宅資金】
マイホーム購入にかかる資金です。住宅は「いつ・どこで・いくらの家を買うか」を自分で選べるため、教育や老後に比べてコントロールがしやすい支出と言われています。
つまり、人生における大きな支出の中で、住宅資金だけは計画次第で無理のない支払いに調整が可能ということ。だからこそ、他の支出とのバランスを考えた「長期的な資金計画」が重要なのです。
住宅購入の前に「ライフプラン」を立てよう
人生には、出産や子どもの進学、転職、マイカーの買い替え、親の介護や相続といったさまざまな出来事があります。それらを見越したうえで住宅ローンの返済を続けていくには、「ライフプランの見える化」が欠かせません。
●【ライフプランとは?】
将来の家族構成や収入・支出を時系列で整理し、「いつ・どんな支出があるのか?」をシミュレーションすることです。
具体的には以下のような項目を可視化します。
●【ライフプランシミュレーションで見えること】
- ・収入の推移
共働き収入、昇給の見込み、退職時期など - ・支出の変化
教育費、マイカー購入、旅行、医療費など - ・貯蓄・老後資金の積立
いくら・いつまでに準備するか、積立ペース - ・住宅ローンの影響
月々の返済が家計に与えるインパクト
このように将来のお金の動きを「見える化」することで、「無理のない返済額」や「備えるべきタイミング」が明確になり、住宅購入への不安もぐっと和らぎます。
よくある不安も「見える化」で安心に
実際に多くの方が、以下のような不安を抱えています。
- 「この家を買っても、本当に返済していけるのかな…?」
- 「子どもが成長したら、家計が苦しくならない?」
- 「退職後の生活までちゃんと見通せてる?」
こうした不安は、単に「毎月の支出を減らす」だけでは解決できません。
ライフプランシミュレーションを行えば、今後数十年にわたる収支の変化を視覚的に把握でき、「本当に必要な住宅ローンの金額」や「住宅を買う最適なタイミング」も見えてきます。
まとめ:マイホーム購入は「家計の未来」から逆算しよう
マイホームの購入は大きな夢であり、家族にとって大切な転機です。でも、勢いや感情だけで決めてしまうと、後々の家計に大きな影響を及ぼすことにもなりかねません。
だからこそ、住宅購入の前に次の3つをしっかり行いましょう。
- 1.住宅ローンの仕組みと返済総額を理解する
- 2.人生の三大支出を見据えた資金計画を立てる
- 3.ライフプランをシミュレーションして不安を見える化する
これらを踏まえることで、安心して住宅購入の一歩を踏み出すことができます。
田中住建では、お客様のライフスタイルに合わせた資金計画のご提案やライフプランシミュレーションの無料相談を行っています。「どれくらいの家が現実的なのか知りたい」「将来の家計が不安」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。