2025.09.12
収納迷子にならない家 〜片づけが習慣になる間取り術〜
毎日暮らしていると、「あれ、どこに片づけたっけ?」とか「出したまま置きっぱなしになってる…」なんてこと、よくありますよね。
片づけが苦手だからと自分を責めてしまう方も多いですが、実は原因は性格やズボラさではなく、“収納の仕組み”にあることがほとんどなんです。
せっかく新しいお家を建てるなら、最初から「片づけがしやすい間取り」にしてしまいましょう。
そうすれば、毎日の暮らしの中で自然と片づけが習慣になり、「散らからない家」が実現できます。
1. 動線に合わせた収納は「戻すのがラク」
片づけが面倒になるのは、「戻すのに手間がかかる」から。
買い物から帰ってきたとき、食材や日用品をリビングを通ってキッチンまで持っていく…なんて動線だと、つい置きっぱなしになってしまいます。
そこで活躍するのが、玄関近くのパントリー。
買ってきた荷物をすぐ棚に置けるから、自然に片づけが完了。
同じように、家族が帰宅したときにカバンや上着などを片づけられる場所が玄関〜リビングの動線上にあると、家の中が散らかりにくくなります。
2. 家族で使うものは「ひとまとめ収納」
電池、薬、文房具、充電器…。
家族みんなが使うものは、バラバラにしまうと探す手間が増えてしまいます。
リビングや廊下、みんなが通る場所に“共有収納スペース”をつくっておけば、家族みんなが「ここを探せばある」と分かって安心。
小さな引き出しや扉付きの棚を一つ設けるだけでも、家族の生活がスムーズになります。
3. 子ども専用の収納で「片づけ習慣」を育てる
子どもの持ち物って、どうしても散らかりがち。
でもこれは「片づける場所が子どもに合っていない」ことが多いんです。
大人の目線で高い場所に収納を作ってしまうと、子どもは届かず置きっぱなしに。
逆に、子どもの手が届く高さにランドセルラックやおもちゃボックスを置いてあげると、「自分で片づける」習慣が自然と身につきます。
親が「片づけなさい!」と何度も言わなくても、子ども自身が楽しみながら片づけられる仕組みが理想ですね。
4. 見せる収納と隠す収納のバランス
収納といえば「できるだけ隠す」イメージが強いですが、全部を隠すと出し入れが面倒になり、逆に使いにくくなることもあります。
本や雑貨、観葉植物などはオープン棚に飾って“見せる収納”に。
掃除道具や日用品など生活感の出るものは、扉付きの“隠す収納”に。
このバランスを工夫することで、インテリア性を保ちながら片づけやすい空間になります。
5. 収納のサイズ感は「ちょうどよく」
大きければ大きいほど収納は便利…と思いがちですが、実はそうでもありません。
奥行きが深すぎると奥に物が埋もれて使わなくなり、狭すぎるとすぐに物があふれてしまいます。
収納は「使う人」と「入れるもの」に合わせてサイズを決めるのがコツ。
たとえば掃除機を入れるための縦長収納、衣類用の浅め引き出しなど、用途ごとに設けると片づけがスムーズです。
まとめ
収納は「ただ物をしまう場所」ではなく、暮らしをスムーズにする仕組みです。
動線に沿った収納、家族共有の収納、お子様専用の収納、見せる&隠す収納のバランス…。
こうした工夫を間取りの段階から取り入れることで、自然と「出したら戻す」が習慣になり、収納迷子にならない暮らしが叶います。
毎日の「片づけなきゃ…」というストレスを減らし、気持ちよく暮らせる家づくりを始めてみませんか?
田中住建では、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた間取りをご提案しています。
“収納迷子にならない家づくり”、ぜひ私たちにお任せください。